父は所有する山林を見せておくと言って、連れられて行った。ほとんど自然に帰った山で
範囲を特定するのは困難だった。40年前植えた杉は抱えた指先が向こうでやっと接した。
富郷ダムの工事を見て、別子山から新居浜に降りた。父には最後の翠波越えで1年後他界した。