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41 姉の死、公子誕生

病弱だった姉が昭和二六年五月に急死した。家族皆んなで心配 していたが快復の見込みなく、充分な面倒を見て上げることなく 亡くなった。姉は年頃になって季節の変り目に発作を起し片方の 手が痙攣する珍しい病気だった。年毎に経過が悪く昭和十五年の 暮れから十六年の春にかけて岡山医科大学付属病院で検査を受け 手術をする事になった。家族全員がこれで安心と思っていたが 結果は以前と変らず、更に悪化した状態だった。父も多額の金を 入れて結果が悪く残念だったと思う。それでも十年余り頑張った。
その頃スミヱが二人目の子供を身ごもっていた。畑仕事はスミヱ 一人に重くのしかかっていた。十月になってスミヱの妹が手伝い に来てくれた。十月十日無事女の子を出産、公子と命名した。

長女 公子誕生

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