48 石槌山登山
昭和三二年七月六日四国最高峰の石槌山に登る計画を樹てていた。 参加者は石川、三浦、伊藤、福田、加藤、立川の六名。早朝登山 準備で三島まで徒歩、三島駅から石槌駅まで汽車、ここから徒歩で 昼頃には成就に到着する事が出来た。 ここで、登山者全員が登録して、此処からは先達が付かないと山に 登る事が出来ない。ちょうど適当な方が居られ、お願いして連れて いって貰う事にした。 少し登ると次第に山は峻険になり、加えて雨が降って来た。鎖を 伝って登る箇所からは雨は一層強くなり風も加わって相当厳しい 登山となった。三時頃無事頂上に到着する事が出来た。 頂上では雨も小やみに成ったが寒く、先達にお礼を言って早々に 下山する事にした。裏参道を面河に向かって下山した。 全員事故もな無事元気で宿舎に着いた。夕食をとりながら四方山話 に花を咲かせて楽しい一夜を過ごしたが、一人が風邪を引いた のか熱を出してしまった。大した事もなく初めての登山は無事 成功裡に終わった。
石槌山 (天狗岳)