43 鉱務課長 岡正男 転勤 鈴木光雄 着任
終戦後から居られた副所長兼鉱務課長の岡正男氏が別子に 転勤することになり鈴木光雄が鉱務課長として着任せられた。 八月に東京大学理学部地質学教室の渡辺武男教授が鉱山の 現地調査に来られた。土井調査係長とは親交の間柄の様で あった。学生では竹田英夫(広島大学の卒業論文作成のため、 卒業後地質調査所勤務)中東策(同和鉱業(株)勤務)の 両氏が毎日山の調査また坑内調査も実施していた。各大学の 先生がくる毎に何か宿題を置いて行かれた。東京大学の 西尾滋先生が昭和二五年頃来られ今まで関心の無かった 線構造について調査を依頼され実際に図面に記入してみると 鉱床の富鉱部の流れと一致し大変勉強になり、また鉱床に 対して興味がわいてきた。 鉱況が良くなり設備も充実するに従って大学からの見学が 多くなった。土井係長が来られて周辺の休止鉱山の見直し 調査を行い栗ヶ市、横薮、鯉谷鉱山の再調査、徳島県大歩危 地域と広地域に亙った
鈴木課長と家族