52 小学校同窓会
一月十五日何十年振りか小学校の同窓会が行われた。
久しぶりに見る加藤正義校長先生の顔だった。
今回の同窓会の音頭を取ってくれたのは後輩の連中
だった。多田一郎:親父は佐々連鉱山で国有林の
炭焼き専門でやっていた。小学校を卒業すると大阪
の洋服店に勤めた模様だが、今回突然帰って来て
羽振りをきかして居た。大阪で商売で成功したのだろう。
高橋政行:大薮部落出身で高等科の同級生である。
海軍に志願、主計兵曹位になっていたのだろう、元気
に復員して終戦後衣料品の販売をやって成功し、
三島の繁華街に洋装店を持っている。
曽我武一:小学校からの同級生で陸軍に志願して満州
方面に行って、終戦後ソ連に連れて行かれたが、
昭和二三年頃帰ってきて、金砂村役場に勤めたあと、
佐々連に郵便局を開設と同時に郵便局長としてやっている。
鎌倉次郎:三年くらい後輩、伊予三島市役所勤務
高橋 敏:一年後輩伊予三島金砂支所長、
高橋義繁:池の尾出身二年後輩、大西儀三郎:同級生
鎌倉重清:中の川出身(二、三年後輩)
加藤先生と記念写真
こんな連中が集った、終戦後の苦労を忘れ思い思いに 安定した生活が出来るようになり、良き時代になった。 昭和三五年(一九六〇)父が東京の兄をつれて鉱山まで やって来た、別に特別用事もないようだったが孫の顔でも 見に来たのか、義弟忠雄の結婚式も近づいていた。 忠雄は大阪に勤めていたが体を悪くして帰郷入院していたが 体調も回復したので佐々連鉱業所の労働組合に勤めていた。 二月十一日結婚式を地元の集会所で質素に終わらした。
高松の父と東京の兄 佐々連社宅にて